ヤクルトが球団史上5度目の13連敗を喫した。村上宗隆内野手(19)を今季2度目の4番に据え、バレンティンを先発から外して臨んだ試合。村上は2点を追う1回1死二、三塁で、広島先発大瀬良の甘く入った初球149キロを右中間席へ運ぶ14号3ラン。10代の4番では87年清原(西武)以来となる1発に「よっしゃー!」と高揚したが、空砲に終わった。

小川監督はバレンティンを外したことについて「総合的に判断をして決めた」と話した。粗いプレーが目立つ守備面を考慮した格好。村上の他にもプロ初の1番に抜てきした宮本、2戦続けて遊撃に入った奥村が安打したが、先発高橋が5回途中5失点でKOされた。

最下位DeNAが勝ち、ゲーム差なしの5位。試合後も、若手を中心にベンチ裏で素振りを行った。村上は「打順は関係ない。勝ちに貢献するだけ。勝つことだけしか考えていない。明日勝って、連敗を止めたい」と言い切った。勝利をつかむまで、ひたむきに進む。【保坂恭子】