ソフトバンク打線が豪快なアーチ攻勢で与田中日に連勝した。「4本と4本か。交流戦に入ってからいい気分転換になっているんじゃないかな。いい流れだよ」。初戦(4日)の4発に続いてこの日も4本のアーチが飛び出し逆転勝ち。2戦連続4発以上は球団では15年ぶりだ。自慢のパワーがさく裂し、王球団会長もエビス顔だ。

1点を追う2回。1死から松田の2戦連続12号ソロが号砲だった。あっさり同点とすると、2死後には7番内川が3試合ぶりとなる5号ソロを左翼スタンドに運んでひっくり返した。「(先発の)和田さんの後押しをしたい。そんな気持ち」と内川が言えば、松田も「和田さんが投げているのでいつも以上に気持ちが入っている」と高らかに「アツオ!」を叫んでスタンドを鼓舞した。

残念ながら和田に復活勝利をプレゼントすることはできなかったもののデスパイネ、グラシアルの「キューバ砲」が6、8回にそれぞれアーチを放って勝負を決めた。安打数は中日の半分の5安打。それでも4発の効果的アーチで竜を仕留めた。8回ダメ押しの11号2ランを放ったグラシアルは「積極的に打とうと思っている。(キューバ砲アベック弾は)それが我々のモチベーション」と連勝に分厚い胸を張った。チーム本塁打は12球団トップの75本。アーチ攻勢で「セ界」を食い尽くす。