ノリノリの若トラでも我関せず。中日松坂大輔投手(38)が、今季初登板初先発する16日の阪神戦(ナゴヤドーム)へ、自然体を強調した。

春季キャンプでファンとの接触から右肩違和感を発症。懸命にリハビリを続け、ウエスタン・リーグ4試合登板で防御率2・00と状態を上げてきた。「僕タイガース戦なんですか?」と冗談めかした後、「相手がどこだろうと関係ない。僕がやれることは、できるだけ長いイニングを投げてゲームを作ること」と冷静に言葉を並べた。

阪神打線は球宴で一気に状態を上げている。1番のドラフト1位近本は13日の第2戦(甲子園)でサイクル安打を達成。代打の切り札原口は2戦連発を決め、正捕手梅野もアーチを架けた。だが松坂は第2戦をチェックしなかったようで「全然、それは関係ないと思うので」と余裕の表情だ。

昨季は阪神戦に4度先発して3勝1敗、防御率1・96。「虎キラー」の称号は今季も継続使用したいところだ。この日はナゴヤドームで与田監督も見守る中、ブルペン投球も行った。指揮官は「力強いボールを投げていた。ゲームになれば、より実戦的なピッチングになると思う。すごく楽しみにしている」と期待。「平成の怪物」の令和初マウンドに注目だ。【佐井陽介】