日本野球機構(NPB)は22日、東京五輪が開催される20年のセ・リーグと交流戦の公式戦日程を発表した。同年7月21日~8月13日までが五輪開催に伴う中断期間。野球・ソフトボールの会場となる横浜スタジアムが6月9日~8月23日まで、待機場所や資材置き場となる神宮球場が7月6日~9月13日まで使用不可になるため、異例の編成で対応した。

開幕戦は例年より約1週間早い3月20日。18年シーズンの上位3チームにホーム主催権があり、広島-中日戦(マツダスタジアム)ヤクルト-阪神戦(神宮)巨人-DeNA戦(東京ドーム)で幕を開ける。

横浜スタジアムを本拠地とするDeNAは、東京ドームで2カード、ZOZOマリンで1カード、神宮を本拠地とするヤクルトは東京ドームで4カードを代替開催する。

また全4クールの各クールごとの主催カード数は、原則では均一にそろえるが、DeNAの本拠地試合数を確保するために初めて変更する。第1クールはDeNA主催が6カードで広島主催が4カード、逆に第3クールはDeNA主催が4カード、広島主催が6カードとなった。

交流戦は5月26日から始まり、DeNAは横浜スタジアムが使用不可となる6月9日までに主催試合を消化できない場合は東京ドームを使用する予定。オールスター第1戦は7月19日にヤフオクドームで、第2戦は同20日にナゴヤドームで行われる。

シーズン最終戦は10月17日の巨人-中日戦の予定。クライマックスシリーズ(CS)は10月24日、日本シリーズも11月7日と今季から約3週間遅れで始まる。

日程作成は例年、約2カ月で作成するが、20年シーズンは約1年かけて組んだという。セ・リーグの杵渕統括は「プロアマ全体で会議も数回行い、日本の野球界全体で作り込んだ」と説明。運営を円滑にするため通常よりも約4カ月前倒しして翌シーズンの日程を発表した。試合開始時刻は来年1月に正式決定する。パ・リーグの日程は今月末に発表予定となっている。【広重竜太郎】