巨人桜井俊貴投手(25)が7回5安打1失点と試合をつくったが、白星にはつながらなかった。

初回、いきなり広島西川に内角の直球を右翼席へ運ばれ、先頭打者本塁打で先制を許した。それでも140キロ台中盤の直球を軸に、カーブ、チェンジアップを有効に使う粘りの投球を見せた。7回まで93球とテンポよく打ち取った。

前回登板の15日ヤクルト戦は4回途中7四死球で4失点と乱れたが、真っ赤に染まるマツダスタジアムでのプロ初先発登板で立て直した。3戦連続の中5日での登板も疲れを見せず「中5でも6でも体力的、精神的に全く変わらなかった。マツダスタジアムも結構投げやすいなという感じがあった。こういうピッチングができたことは自信になります」と手応えを示した。

原監督は「良かったと思います。非常に攻めの投球というか、前回のいい教訓としてね」と修正力を評価。宮本投手総合コーチも「連敗中に先発というのは気持ち的にもプレッシャーのかかるところ。よく頑張りましたよ桜井は。彼は本当に褒めてあげたい」とねぎらった。