巨人は今季チーム最長4時間37分の総力戦に敗れ、3度目の4連敗を喫した。

8回1死満塁、10回、11回は2死満塁と終盤の3度の好機で無得点に終わり、今季ワーストの18残塁。あと1本が出ない展開に、原辰徳監督は「全員がね、一生懸命ベストを尽くしてますよ。なかなか男になるっていうかね、ヒーローになるっていうかね、そういうものがなかなか出てこないというところですね」と言った。

連敗中の現状打破へ、打線を大幅に組み替えた。直近5試合で打率1割5分と不振だった岡本を2年ぶりの7番へ。代役の4番には6月4日以来となる坂本勇人を据えた。1番立岡、2番若林の初コンビを組んだが、若林は8回、10回とともに2死満塁から2打席連続三振。指揮官は「彼にとっては大きな成長の糧となってますよ」とした。

先発今村は6回途中1失点と好投したが、1点リードの7回に沢村が3ボールから真ん中付近に入った直球を左翼席に運ばれた。原監督は「ノースリーから1発というのがね、ちょっとバッテリー間では悔いを残すでしょう。沢村もね、それはあるでしょう」と指摘。3カード連続の負け越しが決まり、2位DeNAと3・5ゲーム差になった。【前田祐輔】