「何でもあり作戦」でVロードを突っ走る。巨人宮本和知投手総合コーチが2日、先発投手陣へ大号令をかけた。

「今まである程度(中6日を)守ってきたけど、もういってもらいますよ」と今季初の中4日解禁を示唆。1日に優勝マジック16が消滅したが「何でもあり作戦でいきます」とフル回転で5年ぶりのリーグ優勝をたぐり寄せる。

佳境に強いエースも準備万全だ。4日中日戦(前橋)に先発する菅野智之投手は、3日中日戦(新潟)に先発予定のメルセデスが中4日で8日ヤクルト戦(神宮)へ回れば、10日DeNA戦(横浜)からの7連戦で中5日で2度先発できる。9、10月は通算30試合に登板し15勝5敗、月別ではトップの防御率1・59。川崎市のジャイアンツ球場で投手練習に参加した右腕は「与えられたところで仕事をすることが一番大事」とフル稼働を辞さない構えだ。

残り21試合は2本柱の菅野、山口をはじめ、メルセデス、桜井、高橋の5人を軸に先発ローテを構築していく。次回登板が中4日の場合は100球、中5日は110球、中6日は120球の目安があるが、宮本投手総合コーチは「プロ野球は残り30試合が全て。無理していってもらうこともある」と状況次第で球数制限解除の可能性も示した。シーズンの総決算に全身全霊で腕を振る。【桑原幹久】