侍ジャパン稲葉篤紀監督(47)が未知の左腕を探った。3日、プレミア12、東京オリンピック(五輪)で対戦する可能性のある韓国リーグ視察の初戦にハンファ-KIA戦を選んだ。ソウルから往復6時間かけてのお目当ては代表でSK金広鉉と2枚看板と評されるKIA梁■種。17年に20勝を挙げた左腕だ。17年WBCに選出されているが、日本のトップ代表とは対戦経験がない。

最速147キロで鋭いスライダーも見せた。味方の4失策もあり、6回8安打で5失点(自責2)したが、10奪三振と能力の高さを示し15勝目を挙げた。稲葉監督は「コントロールが基本的にいい。特に右打者への内角、左打者への外角にしっかり投げきれている。角度もあるし、球威も感じる。素晴らしい投手」と認めた。それでも試合前は前西武監督でハンファの田辺打撃コーチと談笑し「攻略法を見せられれば」と援護射撃も得て、収穫を持ち帰った。(大田=広重竜太郎)

※■は王ヘンに玄