正念場でブルペン陣が崩れた。巨人が逆転負けで今季3度目の同一カード3連敗を喫し、5連敗に沈んだ。2点を先制した直後の8回だ。満を持して投入した中川が乱れた。先頭藤井に内野安打で出塁されると、犠打で1死二塁。2死後の大島への四球が手痛い。なお一、三塁で代打石垣に左翼線適時二塁打を浴び1点差。たまらずマシソンにシフトするも、福田に左中間を破られ逆転を許した。

勝ちパターンの乱調は危機感が増す。原監督は「やっぱり、中川がストライクをとることに一生懸命じゃ、なかなか抑えられないでしょうね」と指摘。相手先発の山本に6回まで散発3安打無得点と好投された。なんとかもぎ取った2点をあっという間に吐きだし、劣勢に立たされ「2点を最少のチャンスの中で取れて、2イニングで2点を守れなかったということですね」と振り返った。

中日に3年ぶりの同一カード3連敗。残り18試合と佳境に差し掛かる中で、逆風が吹き荒れる。指揮官は「今まで通り、切り替えること。みんなで戦っているわけですから、状況の中でこういうときもある。切り替えていくということでしょうね」と打開策を挙げた。【為田聡史】

▼巨人マシソン(8回に中日福田に逆転打を許し)「甘い球を打たれてしまった。下位チームに3連敗することはあってはいけないこと。悔しい」