オリックスが17日のドラフト会議で、大船渡(岩手)の佐々木朗希投手(3年)を1位指名する方針を固めたことが2日、分かった。高校生投手の1位指名は12年の大阪桐蔭・藤浪(現阪神)以来。入団すれば、06年高校生ドラフトの瀬戸内(広島)・延江以来13年ぶりになる。

この日右腕が正式にプロ志望を表明したことを受け、大阪市内の球団施設で対応した福良GM兼編成部長は「いろんな候補がいる中で最上位。なかなか出てこない」とあらためて評価。1位指名の明言は避けたが、何十年かに1人といわれる怪物右腕に的を絞った模様だ。同GMは6月の同職就任直後から、アマ球界NO・1右腕を精力的にチェックした。6月末に秋田まで足を運び、練習試合を直接視察した際には「コントロールも変化球もよかった。(将来は)楽しみ。レベルは高いよ」と大絶賛していた。

既に1位指名を明言している日本ハムに加え、今後複数球団が獲得へ乗り出すとみられ、競合覚悟で逸材を引き当てる意気込みだ。7、8日に行われるスカウト会議で最終決定される見込み。山岡、山本ら若手投手が台頭する中、黄金ルーキーの加入で投手王国を完成させる。