あと1歩、届かなかった。楽天平石洋介監督は勝利監督インタビューが響く通路で敗戦の悔しさをかみしめた。初戦で王手をかけながら2連敗。

「悔しさの方が大きい。正式に監督になって初めてのシーズン。いい経験になったで片付けられない。その分だけ責任を持っていると思っています」と言葉を紡いだ。

執念は結果に結びつかなかった。必勝の思いを込めて送り出した岸は6回1失点。同点の7回1死三塁からウィーラー、フェルナンドと代打攻勢で仕掛けるも無得点。7回には周東の二盗成功にリクエストし、判定をアウトに覆した。攻めのタクトを振り続けたが、あと1点が遠かった。「本当にちょっとしたことが、大きいかもしれない」と地力の差を認めた。

▽楽天岸(6回1失点も勝利できず)「最後まで何もできなかったなという1年です。平石さん、GMの力に何とかなりたいと入ったのに、何もできなかった」

▽楽天宋家豪(7回に内川に決勝ソロを浴びる)「チェンジアップが高めにいってしまった」

▽楽天浅村(FAで加入し、CSで3戦連発も敗退)「自分がもっと普段通りにできれば、もっといい形で終われたんじゃないか。そこの悔しさしかない」

▽楽天銀次(主将就任1年目は3位で終了)「みんな悔しい思いをして、間違いなく来年につながる。若い選手もたくさん出たし、すごくいい経験をした」