広島佐々岡真司監督(52)が18日、ドラフト1位の明大・森下暢仁投手(22)、2位の法大・宇草孔基外野手(22)を来春の宮崎・日南キャンプで1軍スタートさせる考えを明かした。フェニックスリーグ視察のため日南入り。「戦力として取っている。よっぽど自主トレとかで『まだまだ』という評価が多くなければ。そういうことはないと思いますし」と話した。

前日17日のドラフト会議で一本釣りした森下への思いが、言葉の端々に表れた。指名あいさつで握手をかわしたことについては「手はそんなに大きくないけど、指が長い感じ。ピッチャーらしい指でした」と好印象。「明治で4年間やってきたんだから、精神力も強いと思う」と期待した。2位の宇草とは対面していないが、持ち味の俊足が武器になる可能性は十分。チーム内競争の中に入れ、力を見極めていく構えだ。

佐々岡監督はフェニックスリーグ、秋季キャンプを通し、来春キャンプの1軍メンバーを絞り込んでいく考え。「投手も野手も競争」と話す。それでも森下、宇草の新戦力は、すでに頭の中にインプットしていた。【村野森】