関西大学が首位で並んでいた近畿大学との直接対決を制し、4季ぶり37回目のリーグ優勝に輝いた。

勝てば優勝が決まる大一番のマウンドに、同学年の思いを背負って上がった。先発した森翔平投手(4年=鳥取商)は「みんなのためにも絶対勝ちたいと思った」。練習日だった20日、メンバー外の4年生全員がグラウンドを訪れ、練習補助を買って出た。4年間、苦楽を共にした仲間の思いを無駄には出来なかった。

オリックスからドラフト3位指名された近大・村西良太投手(4年=津名)との投げ合いも「4年間で1番いい投球ができた」。低めに集め、自己最長の8回を4安打無失点の好投。打っては3回、自らのバットで先制点を奪った。20日に早瀬万豊監督(61)の助言でプレートを踏む位置を一塁側に修正。指揮官の「球筋も良くなって賭けようと思った」という期待に結果で応えた。明治神宮大会出場の切符をかけ、関西地区大学選手権(26日開幕・南港中央)が控える。「次も一丸突破でいきたいです」。最終学年の意地を見せる。