楽天からドラフト5位で指名された九産大の福森耀真投手(4年)が28日、福岡市の同大で指名あいさつを受けた。

「かなりビックリしました」という、運命の17日ドラフト会議から11日。この日は、後関昌彦スカウト部長、大久保勝也担当スカウトのあいさつを受け「少し実感がわいて来ました」と笑顔を見せた。抱負を問われ「日本代表として、世界と戦える選手になりたい」。また楽天の印象には「いい投手が多く、強いイメージです」と声を弾ませた。

飛躍のため、2枚看板の則本と岸に“弟子入り志願”だ。最速154キロ直球と変化球の精度アップによる開幕1軍を目指す上で、「球速が速く、魅力的な直球を投げる則本投手に話を聞いてみたい」と言い、変化球はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリットを持つが、特に「岸投手からカーブのことを聞きたいです」と意欲的だった。

後関スカウト部長は「球速と球の強さ、メンタルの強さがある。打者に向かうメンタルの強さがあり、すぐ使えると指名した。投手はメンタルの強さがないと始まらない。プロ向き」と話し、即戦力として期待を寄せる。また理想を問われ、「他球団だが、ソフトバンクの森投手のように勝ち試合で後を安心して任せられるようなタフな投手になってもらいたい」。起用方法に関して「中継ぎ、抑え、先発どこでもできるポテンシャルがあるがあると確信して指名した。まず中継ぎで実績を作り、首脳陣の信頼を得られれば、先発が不足しているので先発もある」と話した。【菊川光一】