ソフトバンク高橋純平投手(22)が先発転向から「千賀ロード」を突き進むことを熱望した。

29日、福岡ヤフオクドーム(福岡市中央区)に姿を見せた右腕は「将来的には先発をやりたいという気持ちはある。この秋のキャンプでは監督に話すつもりです」と先発希望を直訴する意向を口にした。

今年は5月から1軍に上がり、主に勝利パターンとして中継ぎに45試合に登板し防御率2・65。ホールドポイントも20マークするなど、シーズンはもちろん、ポストシーズンでも日本一に大きく貢献した。

高橋純 中継ぎの大変さも楽しさも分かったが、先発を希望している自分もいる。来年からとまではいかないが、監督に言って分かってもらって指導を受けるのと、自分の中だけで(先発を)希望していて指導を受けるのは違う。

秋季キャンプでは下半身はもちろん、肩のスタミナ強化にも取り組むつもりで「ブルペンではこれまで60球だったが、秋は100球くらい投げられるようになりたい」。

さらに「中継ぎエース」の座を不動のものにして先発に転向した千賀滉大投手(26)の例もあり「将来的には千賀さんのような絶対的なエースになりたい」と夢を描いていた。

工藤公康監督(56)も、高橋純の気持ちを伝え聞き「すごくいいことだと思う」と若き右腕のチャレンジ精神に目尻を下げていた。【浦田由紀夫】