巨人が、阿部の目にかなった「金の卵」をリストアップした。ドミニカ共和国出身のエスタミィー・ウレーニャ内野手(20)、ナティーノ・ディプラン投手(25)を育成選手として獲得候補に挙げていることが23日、分かった。

ともに今月上旬に同国で行われたトライアウトを受験。阿部2軍監督、水野巡回投手コーチが視察する中で、大器の片りんを見せた。

右投げ右打ちのウレーニャは、遊撃、二塁、三塁、を守ることが可能な内野手。17年にツインズに入団し、2年間ルーキーリーグで経験を積み、今季は1Aで43試合に出場。1本塁打11打点、打率2割2分5厘の成績を残した。190センチの長身右腕のディプランは、13年からブルワーズ傘下に所属。16年までルーキーリーグでプレーし、今季は2Aで21試合に登板、1勝1敗防御率7・18の成績だった。ともに実績は少ないが、近未来のチームを支える戦力になり得ると潜在能力の高さを評価された。

巨人では同国のトライアウトで入団したメルセデスが、18年に育成選手から支配下登録され、今季8勝を挙げた。今季から現場を知る2人を派遣することで、より多角的な視点を取り入れてきた。すでに来季の新外国人として大リーグ通算88本塁打のヘラルド・パーラ外野手(32=ナショナルズFA)の獲得を発表。実績ある大物に将来性豊かな若手外国人を加え、戦力の充実を図っていく。