複数球団競合の末、待望の先発候補を2年越しで射止めた。日本ハムは26日、今季米大リーグ、タイガースでプレーした最速158キロ右腕ドリュー・バーヘイゲン投手(29)の獲得を発表した。単年契約で、年俸は推定1億1000万円プラス出来高払い。背番号は未定。

頼もしい助っ人右腕が、先発陣に加わる。バーヘイゲンは12年ドラフト4巡目でタイガース入り。198センチの長身から投げ込む剛速球に加え、シンカー、パワーカーブ、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球を操り、メジャーでは127試合に登板し通算10勝10敗、防御率5・11。今季先発した4試合すべてで、勝利を挙げた。メジャーの40人枠に入っており、岩本チーム統轄副本部長兼国際グループ長は「変化球のキレは、過去の外国人投手を見ても上の方のレベル」。中継ぎ経験も豊富で「ショートスターター」を導入するチームにとっては、戦術面でもフィットしそうだ。

18、19年と球団OBのエンゼルス大谷と対戦。栗山監督は「先発投手の獲得は急務だった。試合をうまく作ってくれる。スピードのある技巧派」と期待した。【中島宙恵】

◆ドリュー・バーヘイゲン 1990年10月22日生まれ。米テキサス州ロイズシティ出身。12年ドラフト4巡目指名でタイガースと契約。14年にメジャー初昇格し、今季は22試合(うち先発4試合)4勝3敗、防御率5・90。メジャー通算127試合(うち先発8試合)10勝10敗、防御率5・11。198センチ、104キロ。