阪神の新入団選手8人が1日、甲子園や鳴尾浜などの球団施設見学を行った。甲子園内にある甲子園歴史館も見学し、初めて訪れたというドラフト3位の横浜・及川雅貴投手(18)は「阪神タイガースの伝統だったり、歴史というものを知れた。それに失礼のないようなプレーだったり、私生活も見直していきたいと思いました」と振り返った。午前に行われた体力測定では、垂直跳びと30メートル走で8人中トップの数値をマーク。高いポテンシャルを示した。

横浜高で同ドラフト1位の創志学園・西らと「高校BIG4」として名をはせた。同校のOB投手には「平成の怪物」と呼ばれた松坂大輔がいる。左腕及川は「横浜高校と言ったら、やっぱり松坂大輔さんが一番に挙がる存在の方だと思う。利き腕は違いますけど、同じ投手として、先輩として、尊敬する人だと思う。(松坂の)記録だったり、そういうところを目指してやっていけたらいいかなと思います」。同じく高卒入団の松坂は1年目の99年にいきなり16勝を挙げ、最多勝と新人王に輝いた。野球の聖地を本拠地に、偉大なその背中を追いかけていく。【奥田隼人】