2年目も「キナチカ」でチームを引っ張る! 阪神の同期コンビ、近本光司外野手(25)と木浪聖也内野手(25)が3日、鳴尾浜で強化指定練習に参加して結束力の強化を誓った。

今季開幕スタメンを果たした球団初の「新人1、2番コンビ」にとって互いが必要な存在。来季へ向けて、近本は「2人で一緒にやっていきたい」と共闘継続を願い、木浪も「今年(3位)のままじゃダメだと、みんな思っている。(今季を)もっと上回る結果を出すために、しっかり力つけていきたい」と意欲を示した。

近本は142試合に出場してリーグ新人最多記録を更新する159安打を放ち、36盗塁で盗塁王に輝いた。113試合に出場した木浪もシーズン終盤に近本が塗り替えた球団新人記録に並ぶ13試合連続安打をマークした。

近本 本当に2人とも、分からないことばっかだった。自分の中でいい支えになったのかなと思います。

グラウンドだけでなく移動中も行動をともにし、互いが異なる野球観に触れた。さらに努力や葛藤も目の当たりにし、その姿勢をともに吸収し合った。

木浪 チカとずっといて、あれだけ結果が出るのも分かります。普通じゃないというか、こういうことやってるからだなって。チカには言わないですけど「俺ももっと、こうしなきゃいけない」って思えるようになりました。

刺激を受けたのは近本も同じで、プラスになった。

近本 そういうところで新鮮さはありました。(野球観が)違うからこそお互い、勉強になった。

互いに高め合ってきた2人はこの日もキャッチボールやダッシュメニューを一緒にこなし、汗を流した。1年目の経験を糧に「ルーキー」の肩書が取れる2年目も切磋琢磨(せっさたくま)していく。チームの飛躍には「キナチカ」のパワーアップが欠かせない。【奥田隼人】