ポスティングシステムでの米大リーグ移籍を目指すDeNA筒香嘉智外野手(28)が6日、成田空港から渡米した。現状は水面下で交渉を進めているが、ウインターミーティングが始まる9日(日本時間10日)以降は交渉が大きく動く可能性が高い。交渉時の面談などに備え、米国入りした。

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出発ロビーに筒香がカートを引きながら現れた。ポスティングはすでに開始されており、米東部時間19日午後5時(日本時間20日午前7時)まで全30球団との交渉が解禁されている。代理人を務める米大手エージェント会社「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏(49)が水面下で交渉中。交渉過程の中で筒香本人と相手球団との面談が必要な場合もあり、この日の渡米となった。

渡米中は西海岸に拠点を置き、トレーニングも継続する。「契約に関してはサポートしてくれている方々を信じて待つだけ。僕は来季に向けて、しっかりと体の準備をする」とバットケースを手荷物カウンターに預けた。移籍先が決定した場合は現地で入団会見を行い、キャンプ地、シーズン中の住居を決めてから帰国することになる。

9日~12日(日本時間10~13日)に開催されるウインターミーティング前の段階だが、現地での評価は上々だ。MLB公式サイトのジョン・モロシ記者が有力視されるブルージェイズほか、マーリンズ、ホワイトソックス、タイガース、ツインズが興味を示しているとツイッターで報じた。野球サイト「トレード・ルーモア」は、ツインズ入りした場合は一塁、ホワイトソックスでは主砲アブレイユとの2人で一塁とDHを分け合うとして、ほぼ毎試合に出場できると予想。今後、さらに争奪戦は拡大していく。