今夏の甲子園に2年連続で出場した旭川大高のエース能登嵩都(しゅうと、3年)が7日、桐蔭横浜大に合格した。「将来プロを目指す上で、高いレベルで野球ができる」。創部06年ながら7年目の12年に明治神宮大会を優勝した関東の強豪。オリックス東明大貴投手(30)の母校で技術を錬磨する。

部員約180人の大所帯で、厳しいレギュラー争いが予想されるが「1学年でピッチャーは10人くらいいるが、その中でも1年目から最前線で投げていきたい。チームのために何ができるかを考え、全国制覇を目指したい」と意識は高い。

今夏の甲子園では星稜(石川)に1回戦で惜敗したが、ヤクルトのドラフト1位、奥川恭伸投手(18)と投げ合い、強力打線相手に1失点完投の快投で球場を沸かせた。「ドラ1も当然というすごいピッチャーだった。でも、勝負はできたと思うので身近な目標にもなっている」とプロでの再戦を心待ちにする。

右足を高く上げるダイナミックなフォームで、183センチの長身から繰り出す最速144キロの直球が大きな武器。「在学中に150キロ以上に上げ、マックスをコントロールできる能力も身につけたい」とさらなるスキルアップを目指す。

現在は後輩たちとの全体練習に参加し、ウエートトレーニングと投球練習で体を緩めていない。抱き枕として愛用しているという「くまのプーさん」のぬいぐるみとともに2月中旬に入寮する予定だ。