ソフトバンク工藤公康監督(56)が、来季への意気込みを「進」の文字に込めた。今年の漢字が発表された12日、米ハワイへの日本一旅行への出発を前に、来年に向けた気持ちを漢字1文字で表し「すべてにおいて進化」することを強調した。

工藤監督 プロ野球選手は常に前に進んでいかないといけないと思う。私自身も今年の反省もあったし、前に進まないといけない。前に1歩進む勇気も必要だと思ってます。

3年連続日本一の旅行には行くが、2年連続でリーグ優勝を逃したことは忘れない。「今年は若手も伸びてくれた年でもあった。来年は、若手もさらにチャレンジしなければいけないし、前に進んでほしい。そしてレギュラー陣も若手に刺激されて、自分として前に進んでほしい。そうしてチームも前に行くと思う」と「進」の字にチーム力アップと、自分も含めた各個人のレベルアップを求めた。

昨年は「奪」を挙げたが、今季はリーグ優勝できなかった。その悔しさを胸に、ハワイへと向かう。「絶対に後退は許されない」。来季に向けて、攻撃力アップを求め「平石新コーチ、金(星根)コーチングアドバイザーとともに得点能力アップを進めていきたい」という。秋季キャンプから体制を作り上げ、首脳陣として得た収穫もそのまま来年春のキャンプで生かすつもりだ。

前へ前へ-。来季から2年契約を結び新たな気持ちで20年シーズンを迎える。常勝を義務づけられる工藤ホークスは「進化」し続ける。【浦田由紀夫】