球界随一の快速イケメンコンビ「ハルタク」が、来季は足でかき回す。中島卓也内野手(28)と西川遥輝外野手(27)が13日、札幌市内でのトークショーに参加。イベント後、中島は「来季は走りたい」と言った。

15年盗塁王の選手会長だが、今季は12個。14、17、18年の盗塁王で新主将の西川も19個のみ。チーム盗塁数も48個とリーグワーストタイ。長打力不足とともに、スピード感あふれる攻撃も影を潜めた1年だった。

中島は身をもって、盗塁が持つ意味の大きさを語った。「僕らが守っていて、走ってくるチーム…西武とかは嫌だった。そういうプレッシャーは(日本ハムには)なかった」。中島が指摘するように、優勝した西武は盗塁数は12球団トップの134個。日本ハムとは86個もの差をつけられ、長打力に走力が加わった攻撃は破壊力があった。

中島は「走れてた時の方が(チームが)強かったのはある」とも語った。ハルタク2人がレギュラーに定着した14年以降で、2人の盗塁合計数が30個台にとどまったのは今季が初めて。昨季の計73個を筆頭に、4度あった計60個以上のシーズンは全てAクラスとチーム順位にも密接な関係性がある。

5位からの巻き返しへ、中島は「ハルキが40くらい、僕が30くらい、いければ」と目標を設定した。さらに「でも、2人だけでは…。他にも走れる選手はいる。特にナベ(渡辺)とかは今年はゼロ。あいつが走れるようになったら、でかい」。二遊間を組む後輩にハッパを掛けたように、ハルタクが先頭に立ってチームの機動力を復活させ、覇権奪回への足がかりとする。【木下大輔】