首都大学野球の日体大は19日、神奈川・横浜市のグラウンドで、今年の練習納めとなる大掃除を行った。20日からオフに入り、新年は8日から練習を再開する。

来秋ドラフト候補に挙がる最速155キロ右腕の森博人投手(3年=豊川)は「速球は自分の持ち味。来年は先発としてアピールして、チームの優勝につなげたい」と目標を掲げ、今年を締めくくった。

160キロ到達も視野に入れ、成長を続ける。18年には松本航投手(西武)と東妻勇輔投手(ロッテ)。今年は吉田大喜投手がヤクルトに2位で指名を受け、プロ入りを果たした。今や、日体大といえば好投手を輩出する大学として知られるようになった。

古城隆利監督(50)は「いい手本が近くにいるのがいいのでは」と話す。森もまた、先輩たちから大きな影響を受けレベルアップしてきた。「身近にプロにいく先輩がいたので、これくらいやったらいける、といういい見本になった。自分と比較しやすい。先輩たちからは練習のアプローチの仕方を学び、考えて練習をするようになった」と話す。

高校3年時の最速は143キロも、体作りから始め、体の動きを学び、フォーム作りにつなげた。2年春には149キロ。そして、今秋の首都大学野球リーグ戦で155キロをマークした。

「4年後、プロに行くと決めて大学に進学した」と話す。この冬も「あと1、2キロ筋肉を増やし、スピード系のトレーニングで鍛えていきたい」と課題は具体化されている。「注目されるのはうれしいけど、浮かれることなくしっかりと地に足をつけてやっていきたい」。夢の実現に向かい進化を続ける。