西武が獲得する元阪神森越祐人内野手(31)が24日、埼玉・所沢で行われ入団会見に臨み秘話を明かした。「2度戦力外となって3チーム目。やるべき仕事は分かっているつもり。チームは豪快だけど、僕は地味。監督に求められるところを理解して、日本一のピースに入れれば」。内野はすべて守れるほか、外野もこなせるユーティリティー性を西武で発揮する。

11月12日に大阪で行われた合同トライアウトで“プロ入り初アーチ”を描いてアピール。その約2週間後の11月28日、子どもの1歳の誕生日祝いが終わった直後に運命の電話が鳴った。西武から獲得の意思を伝えられ「電話をもらってびっくり。(奥さんから)『やらない理由はないでしょ』と言ってもらいそうだな、と。すぐに返事をさせてもらいました」。担当スカウトとその日のうちに新神戸で会って決めたという。会見場には夫人とその長男も“参加”し、見届けた。

中日、阪神、西武と自身3度目の入団会見。「子どもは阪神のユニホーム姿も分からない。プロ野球選手と分かってもらえるようになるまで、頑張りたい」と、子どもの前で活躍を誓った。