東京6大学野球の立大は27日、埼玉・新座市内のグラウンドで今年最後の練習を行った。ただし、野球は行わず、学年対抗の「運動会」。

4年生の幹部たちがアイデアを練り、(1)しっぽタオルつかみ、(2)バットとボールでリフティングリレー、(3)グルグルバットリレー、(4)大縄跳び、の4種目を実施。グルグルバットでは、転倒する選手が続出。穏やかに晴れた冬の一時、グラウンドは笑いが絶えなかった。

最後は、部員全員による大縄跳びに挑んだ。女子マネジャーも含め、計113人が1回ずつ、連続して成功するまで終わらない。「監督さんも来てください」の声が飛び、溝口智成監督(52)も参加。だが、いきなり縄を踏んづけてしまい、また笑いに包まれた。

あと6人のところで失敗者が出るなど、なかなかうまくいかなかった。5回目の挑戦で、ついにクリア。歓声が起きた。最後は室内練習場へ移動し、宮慎太朗主将(3年=市船橋)の一本締めで終えた。1月18日の集合日まで3週間のオフに入る。

溝口監督は「大縄跳びで全員1回ずつ跳んだ。こういうことができるのはいいチーム。心を1つにして跳んで喜べるチームは、力が出る。1つになる可能性が高い。何でもないことかも知れないけど、こういうことを大事にできるチームでいて欲しい」と呼び掛けた。

オフ期間は個別メニューなどは課さず、各自の判断に任される。ただ、ウエートトレーニングは一定定度、維持するよう学生コーチから伝達された。また、2月1日に紅白戦を実施。出場メンバーは1月19日からの練習内容で決まる。そのため、オフとはいえ、各自が考えて体を動かす必要がある。溝口監督は「家に帰って、家族、恩師、友人と話す。普段、できないことをやってほしい」と願いつつ、「要望が高い3週間になる。19日の練習初日のメニューは示してある。どうアプローチするかは自分次第」と続けた。