星稜・山下智茂名誉監督(74)が、プロ入りする奥川へ「野球論集成」「10代のための人間学」「神様が創った試合-山下・星稜VS尾藤・箕島延長18回の真実」の3冊の本を贈った。

「周りとの付き合い方を含めた人間関係、人生についてなどです。松井君(秀喜氏)はそれを守ってくれた。それでしっかり成績も残した」

野村克也氏が自身の理論を書きとめたノートをまとめた「野球論-」と中高生向けに日常の習慣や人生論を説いた「10代のための-」には、「伝えたいことが書いてある」という。「神様が創った試合-」には、後世に語り継がれる試合の詳細が記されており、母校の伝統が伝わる内容だ。

奥川は「これから読みます」と、この3冊を携えて入寮。伝え聞いた恩師は「僕自身のメッセージも、墨で手書きして贈りました。まさか寮に持っていってくれるとは。うれしいですね」と話した。