阪神の新人8選手が6日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場に隣接する虎風荘に入寮した。

ドラフト1位の創志学園・西純矢投手(18)は、年明けに17年10月に他界した父雅和さんの墓参りをしたことを明かした。「家族にも親戚の方にも頑張れよ、と言われた。いろんな人からの期待がある。期待を裏切らないように、やることをしっかりやって頑張っていきたい」。入寮前に父の前で手を合わせ、活躍を誓った。

小学校時代に所属していた「鈴が峰レッズ」は亡き父が入部を決めた。そこで出会ったチームメートから昨年12月、寄せ書きをプレゼントされた。「応援しているぞ」と力強いメッセージを送られた。「小学校の頃は自分の野球の原点だった」と振り返る。「苦しい時や結果がなかなか出ない時に見返して元気づけたい」。父が引き合わせてくれた旧友の思いをパワーに変えていく。

プロ野球選手としての生活がいよいよ始まる。「新しい生活が始まると思うとワクワクします」と胸を躍らせた。「ここからはお金をもらいながら野球をやらせてもらう。責任や自覚を持って1日1日を過ごしていきたい」と自覚は十分だ。【只松憲】