「同一シーズン両リーグ勝利」を挙げた。昨季、シーズン途中の7月、楽天から巨人に移籍した古川侑利投手(24)だ。9月23日のヤクルト戦でセ初勝利を挙げた。楽天では5月22日の日本ハム戦に勝っていた。セで1勝、パでも1勝。これを「セパレートな?」勝利と説明している。

和田恋外野手(24)とのトレードで移籍した。「恋にかわったあの日?」から約半月、7月24日のセ界デビューは、ヤクルト相手に先発して4失点。同じ相手に挑んだ9月23日、勝利をものにした。同一シーズンの両リーグ勝利は17年のエスコバー以来で、古川は10人目になる。

移籍を機に、開花する例の1つかもしれない。労組・日本プロ野球選手会は昨年12月、出場機会の少ない選手を対象とする「現役ドラフト」導入の要望を決議した。古川も、出番を望むパ投手に言うはずだ。「出るんだったら、すぐセです?」。

古川のプロ初勝利は18年6月5日の巨人戦だった。因縁のチームで成長し続ければ、12球団からの勝利も可能だ。背番号67が今年から40に変更される。背中が軽くなるのは、期待の表れともいえる。「40にして惑わず?」突っ走ってもらいたい。【米谷輝昭】