巨人ドラフト1位の青森山田・堀田賢慎投手(18)が、原監督も見守る中、己を貫いた。川崎市のジャイアンツ球場で新人合同自主トレがスタート。約50メートルまでキャッチボールの距離を伸ばす他の7選手をよそに、半分の距離にとどめた。

「地元(花巻)では雪が多く、外で長い距離を投げることができなかった。他の選手みたいにいきなり投げるのは危なかったので自分のペースで投げた」。フォームを確認するように、きれいな上手投げから、芯の通った直球を47球投じた。

由来、漢字は違えど、越後の軍神・上杉謙信と同じケンシンで「10勝以上を目指している。それとジャイアンツのエースを目指して、そのあと大リーグに挑戦できるような選手になりたい」と大きな野望を抱く。18歳ながら既に本家と同じ軍才も兼ね備え「最初は寮生活だったりプロの練習について行って」と緻密な戦略を練る。天下統一を果たした後、世界へ打って出る。【久永壮真】