「現役ドラフト(仮称・ブレークスルードラフト)」の今季導入へ、前進を見せた。

日本野球機構(NPB)は21日、都内でセ・パ理事会および実行委員会を開催。同ドラフトの制度について協議し、12球団の基本的な方向性は集約されたとみられる。22日には選手会と事務折衝を行い、選手会側が合意すれば、出場機会の少ない選手を対象とした新ルールの今季導入が現実になる。

NPBの井原事務局長は「事務折衝次第です。(今季導入は)そういう方向で話は進めている」と話した。

これまで導入時期や、リストの対象とする人数などで意見が割れてきた。昨年12月末には12球団の編成担当にも意見を聞き、協議を重ねてきた。楽天井上オーナー代行は「(選手関係委員会の阪神)谷本委員長を中心として、今年度導入の方向でかなり詰めてきているという感じです」と手応えも口にした。NPBと選手会が同調できれば、開幕前までを目安に細部を詰めていく。

◆その他の主な決定、報告事項 (1)今季からバットのグリップエンドの直径を2・25センチ以上と規定。同数値は折れにくい強度とされ、安全性を保つため。ただ昨季まで使用していた選手は今季以降の使用も認められる(2)世界野球ソフトボール連盟(WBSC)から業務委託を受けたプレミア12日本開催分の収支は約6億円の黒字(3)宮崎フェニックス・リーグは10月5~26日(4)セ・パ理事会の理事長に三原氏(DeNA)横田氏(オリックス)を選出。