阪神2年目のジェフリー・マルテ内野手(28)が27日、関西空港着の航空機で来日し、一塁、三塁どこでもOKをアピールした。

「ウッス!」。ラフなジャージー姿で笑みを浮かべ、報道陣へあいさつ。「戻ってこられてうれしい気持ち。今年も引き続き、チームの勝利のために全力でやっていきたい」。実直な助っ人は今季もチームの優勝を目指して全力を注ぐ。

阪神は今オフ、積極的な補強で助っ人8人体制となった。外国人枠争いも激しくなるが「あまり競争に関して自分で意識すること、自分にプレッシャーをかけるようなことはしたくない」。競争するのではなく、共闘することを誓った。

中でもジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルスFA)とは一塁を争う関係。マルテは昨季出場103試合全てで一塁に就いたが、ポジションにはこだわらない。「どこでもやる準備はしっかりしてきた。一塁でも三塁でも言われたところをしっかりとできるように」。実は契約更改時に三塁挑戦を勧められ、「ウエルカム!」と歓迎したという。本職が三塁だったこともあり、苦手意識はなさそうだ。

ボーアとはマイナー時代に対戦経験もあり顔見知り。「すごくパワーがある。すごくボールを遠くに飛ばせるバッターかな」とパンチ力に太鼓判。自身が1年間日本で学んだことは、惜しみなく伝えるつもりだ。「しっかり対応できるように、自分も力になりたい。しっかりと自分のゾーンを持って打つだけだと思うので、そこを教えていきたい」。助っ人8人の共闘体制を作る。【磯綾乃】