ヤクルトのドラフト1位、奥川恭伸投手(18=星稜)が29日、埼玉・戸田の2軍施設で新人合同自主トレを打ち上げた。約3週間のトレーニングを終えて「自分の身になることばかり。充実していた」と明るい表情で振り返った。

第3クール初日に右肘の軽い炎症が判明し、ノースローで体幹やバランス強化に励んできた。肩周りや股関節の可動域も徐々に広がったと言い「それが投球につながるように。投げられたら投げたい」。ピッチング再開を楽しみに、投球動作の確認を繰り返した。

キャンプインは2軍(宮崎・西都)で迎える。病院での検査は必要なく、2月1日に球団の理学療法士が右肘を再チェックする予定。橿渕スカウトグループデスクによれば数日前時点で、確認すべき「5つくらいの項目のうち、3~4つはクリアしていた」という。すべてをクリアできれば段階的に投球練習を始める。育成ガイドラインでは遠投が第1段階。キャッチボールまでにも数日を要しそうで「2月中にどこまでいくかは、まだイメージができない」と慎重を期す。

奥川は「焦らずにやっていきたい。心残りはないです。早くユニホームを着たい」と球春の幕開けを心待ちにした。【鎌田良美】