中日の春季沖縄キャンプを訪問中の野茂英雄氏(51=パドレスアドバイザー)が3日、木下雄介投手と藤嶋健人投手に“野茂フォーク”を教えた。

「2人は投げる時の腕の位置が野茂に似ている。指導してくれと頼んだ。ものにしてもらえれば、武器になる」。アマ時代から親交のある与田監督が野茂氏に依頼し、実現した。

中学時代に「NOMOジャパン」に選ばれた藤嶋は、直接指導に感激。「すごくうれしい。ビックリした。打者から逃げながら落ちる感じ。今までのフォークとミックスして使いたい。選択肢が増えました」と直伝のフォークの握り方を解説しながら喜んだ。木下雄も「落差が大きかったが、捕手が取れる範囲に収まった」と新球に手応えを感じていた。

藤嶋は昨季セットアッパーで飛躍し、今季は新守護神に立候補中。木下雄もセットアッパーの座を狙う。2人が“野茂フォーク”をマスターすれば、勝利の方程式も盤石になる。