広島ドラフト1位森下暢仁投手(22=明大)が今キャンプ初の休日となった6日、同2位宇草孔基外野手(22=法大)と同5位石原貴規捕手(22=天理大)ともにキャンプ地の宮崎・日南市で焼酎の仕込みやそば打ちを体験した。

同期入団の2選手と笑顔の多い楽しい時間を過ごした。リフレッシュをへて、8日には初実戦形式のフリー打撃登板を予定。そばと同じように「質が大事だと思う」という投球で、実力を示す。

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何度も見せる爽やかな笑顔に、緊張感からの解放を感じさせた。手を真っ白にしながら森下が練ったそばはしっかりとした弾力があった。投球も同じように「質が大事だと思う」と笑った。キャンプ初の休日に、同期2選手とともに焼酎の仕込みやそば打ちを体験。つかの間の休息は第2クールに向けて英気を養う貴重なリフレッシュとなった。

「第2クールからもっともっとアピールしていかないといけない。実戦も入ってくるので、しっかりとアピールしてずっと1軍にいられるようにしたい」

キャンプ初日のブルペン投球は見守った佐々岡監督も「だいぶ緊張していた」と話す内容だったが、3日目の2度目のブルペンでは前評判通りの見違える投球を披露した。何も分からなかったキャンプの流れやサインプレー、先輩選手への気配りもあった。体だけでなく、頭も使い「気がついたら寝ていたことも」あったという。

1日から5日まで続いた第1クールを走り抜いた。キャンプ5日目にはエース大瀬良と並んで笑顔でランニング。日に日にチームにも、キャンプにも慣れている。着実にギアを上げる投球でも第2クール2日目の8日にフリー打撃に登板する。「打者と対戦するのも久しぶりなので、自分がどう通用するかの確認と、アピールも大事。しっかりアピールできたらいいなと思います」。初の打者相手のマウンド。変化球を投じる可能性もある。

第2クールが終われば実戦漬けの沖縄2次キャンプとなるだけに、7日からは先発争いも熱を帯びる。「第2クールからもっともっとアピールしていかないといけない。しっかりとアピールしてずっと1軍にいられるようにしたい」。地に足をつけた黄金新人が、第2クールでギアをさらに上げる。【前原淳】