最速163キロ右腕が、いよいよブルペンに立つ。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)が、13日にプロ入り後初のブルペン投球をすることが正式決定した。9日、吉井理人1軍投手コーチ(54)が明言した。

舞台は石垣島だ。吉井コーチは「1回くらい石垣でやらなきゃいけないのかな」と報道陣を笑わせながら「休み明け(11日)にうまく投げられたら、13日にブルペンの傾斜で立ち投げでやってもいいかなと思います」と明言した。捕手が座ってのブルペン投球は「まだまだ後です」と話した。

第1クール時点で「2・13」プランは進んでいた。14日以降は1軍の沖縄本島の練習試合遠征に同行するため、施設使用も未知数な面がある。初ブルペンとなればファンや報道陣も殺到必至で、警備面でも“ホーム”石垣島が最適だった。

仕上がりの良さも「2・13」確定を後押しした。9日は屋外でスパイクをはき、18・44メートルの平地キャッチボール。5分間で26球を投げた。吉井コーチは「前回よりちょっとシュート回転していたけれど、強く投げられていた。また状態が上がってたのかな」と球威に太鼓判を押した。

多くの視線が集まる中でのブルペン入りは、昨年9月6日、韓国・機張でのU18W杯以来、160日ぶりとなる。どんなプロ初ブルペンを披露するか。佐々木朗は「しっかり思うように投げられているので、とてもいいと思います」と、第2クール終了時点での手ごたえを話した。【金子真仁】