昨春センバツに出場した札幌第一の大坪蓮弥内野手(3年)が、早大に合格した。推薦ではなく、一般入試を含むスポーツ科学部の「センター利用・競技歴方式」に臨み、9日に合格。全国で50人の狭き門を突破した。一夜明けた10日「この学部で、目指しているスポーツアナリストになるための勉強をしながら野球も頑張りたい」と喜んだ。

甲子園の屈辱を神宮で晴らす。山梨学院(山梨)との1回戦に3番左翼で先発出場も3打数無安打。チームは5-24で大敗した。相手主砲で高校通算53発の「山梨のデスパイネ」こと野村健太外野手(3年)も早大入りする。「レベルの高い選手がいる中でチャンスをつかみ、活躍する姿を両親に見せたい」と意気込んだ。

昨夏の南北海道大会は、駒大苫小牧との準々決勝当日にウイルス性胃腸炎にかかり欠場。チームも敗れた。春夏の悔しさをバネに、秋からは平日4時間半、週末10時間の猛勉強で道を開いた。札幌第一からの早大野球部入りは67年の永田正記氏(71)以来53年ぶり2人目で、同氏からは「活躍が楽しみ」とエールを送られた。大坪は「期待にこたえたい。(元プロの)小宮山(悟)監督からも多くのことを学びたい」と目を輝かせた。【永野高輔】

◆大坪蓮弥(おおつぼ・れんや)2001年(平13)4月29日、札幌市生まれ。北海道教大札幌小2年で野球を始め4年から札幌豊平リトル所属。北海道教大札幌中2、3年は札幌中央リトルシニア。札幌第一では2年春に背番号9でベンチ入り。準優勝の18年秋季全道は3番一塁手で打率5割(34打数17安打)。好きな選手は阪神糸井。家族は両親と兄。170センチ、72キロ。50メートル走6秒2。右投げ左打ち