ヤクルト、阪神などで監督を務めた野村克也さんの訃報を受け、ロッテ吉井理人1軍投手コーチ(54)は「すごい残念だなと思います」と声を落とした。

95年に近鉄から移籍し、97年までの3年間を野村ヤクルトで過ごした。「近鉄でそれほど活躍していなかったのに、一人前扱いをしてくれて、3年間大事に使っていただきました。言葉とは裏腹に、選手をすごく大事に思う使い方をしてくださった」と感謝の言葉を続けた。

近鉄時代は「勢い一本で、野蛮な勇気でマウンドに立っていた」と振り返る同コーチ。「野村さんのID野球で、頭を使って準備することの大事さを学びました」と振り返る。「野村さんは、根拠のある行動は、たとえ失敗しても認めてくれる人。(私も)指導者として、そうやっていきたい」とDNAを受け継ぐつもりだ。