山に鍛えられた楽天ドラフト1位の小深田大翔内野手(24=大阪ガス)が、海岸沿いに今年新設されたタピックスタジアム名護で軽快にデビューした。

日本ハム戦に「2番遊撃」でフル出場し、4打数1安打1得点。6回2死に右前打を放つと、続く和田の2球目にスタート。50メートル5秒9の俊足で、そのまま右中間三塁打で生還した。4度の守備機会も無難に処理し「若干緊張したけど1本出てよかった」と汗をぬぐった。

地元の兵庫・佐用町は岡山県との境、山間部に位置する。名所は南光ひまわり畑。「自然にあふれていたので小さい頃から外で遊んでいました」と夏は川遊び、冬はスキーに触れた。大自然がはぐくんだ脚力を目にした三木監督も「きちっとプレーする。経験と技術がついてくれば」と期待を込めた。小深田は「次の試合も出番があれば、僕のできることをしっかりやっていきたい」とワイルド、ではなくお手本通りに意気込んだ。【桑原幹久】