東京6大学リーグの法大が、桐蔭横浜大とのオープン戦に臨み、先発の石川達也投手(3年=横浜)が3回を投げ5奪三振のパーフェクト投球を見せた。

真っすぐとフォークを中心に、ストライク先行でテンポ良く投げ込んだ。「今日の課題は真っすぐのキレとコントロール。テンポよく投げ、四球を出さないことでした。課題は達成できました」と安心した表情を見せた。

昨年は不調が続き、秋季リーグ戦で2試合1回3分の1に登板したのみ。チームにはプロ注目の高田孝一投手(3年=平塚学園)鈴木昭汰投手(3年=常総学院)と、刺激を受ける存在がいる。「同級生の2人には負けたくない」という気持ちを支えに、復活の糸口を探し続けた。

今年に入り、高校時代のフォームを動画で何度も見直し修正。投球動作で地面についた右足が跳ねるクセを修正し、バランスのいいフォームを手に入れたばかり。実績のある高田、鈴木と違い、チャンスをつかむために、オープン戦から積極的にアピールするしかない。この日も先発を志願し、リーグ戦の先発候補へ堂々と名乗りをあげた。「ラストシーズン、先発で輝きたい。例年よりも、今年にかける意気込みは強いんです」と力を込めた。

青木久典監督(47)は「ビックリしましたね。今日の石川はよかった。このままでいってくれれば先発でいける」と、太鼓判を押した。

チームは24日から鴨川合宿に入る。石川は「オープン戦、春のリーグ戦と結果を残して、プロに行きたい」と目を輝かせる。ライトイヤーに勝負をかける石川の勝負はすでに始まっている。