阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)とジェリー・サンズ外野手(32=韓国・キウム)が1日、甲子園で行われた残留練習に参加し、約30分間の打ち込みを敢行した。ともに力強いミートで、柵越えを連発。ボーアは「(日本投手に)少しずつ慣れてきた。基本はセンター方向へのライナーの打球を打つこと。そういう打球を増やしたいね」と話した。

まだ実戦ノーアーチだが本番に向けて着実に状態を整える。「感覚を大事にしたい。何打席立つというより、いい内容の打席が出るようにしたい」。メジャー通算92本塁打の実績を持ち、冷静さが際立っている。

自ら「感覚派」だと分析する。未経験の日本投手に対しても、肌感覚を重視する。この日も「シーズンに入ったら、移動時間とかに(映像を)見ようと思う。いまはあまりたくさんの情報を入れすぎて、乱したくないんだ」。頭でっかちにならず、まずは投手とのフィーリングを試す。

一方、前日2月29日ソフトバンク戦で2本塁打のサンズは切れ味が出てきた。「昨日はいいスイングをできたけど、準備が終わったわけではない。完成したわけではない。自分は準備するだけさ。残り試合、全部出られるくらいにね」。ボーアとは対照的に、今後、日本投手の情報もインプットしていくという。

「まだ何チームかしか対戦していないからね。チームによって投手、攻め方も違う。ベテランの方に聞きながらやりたい。これまでは、そんなに自分から(聞きに)行っていない。シーズンが近づいたら、自分から行くことも大事だね」

新天地でのアプローチは対照的だが2人が順調に調整を進めているのは確かだ。