“世界の青木化”したヤクルト吉田大成内野手が覚醒しつつある。2番一塁でスタメン出場し、5打数2安打2打点。オープン戦通算9打点とし、ランキングトップを守った。「開幕1軍ではなく、レギュラーを目指す」と力強く話した。

1-1で迎えた5回1死一、二塁、カウント1-0からソフトバンク2番手川原のスライダーを捉えた。右中間を破る適時二塁打とし2打点を挙げた。川原とは3日も対戦。その際スライダーで遊ゴロに倒れており、しっかり対策は頭に入っていた。「球を見ていたので。スライダーのイメージが強かった」と作戦通りの打撃だった。

オープン戦は9打点、打率3割4分8厘と存在感を見せている。好調の要因は「『世界の青木打法』じゃないですか」と笑う。昨秋、打撃フォームを模索する中で思い切って青木をまねた。台湾ウインターリーグでは、打率3割超え。手応えをつかんだ。1軍キャンプ中には、青木とマンツーマンでマシン打撃をするなど、先輩は親身になってくれた。「めちゃくちゃ助言をくれます」と感謝。守備では内野の複数ポジションをこなし、走攻守でアピールを続ける。【保坂恭子】

◆吉田大成(よしだ・たいせい) 1995年3月7日(平7)3月7日生まれ、千葉県浦安市出身。佼成学園-明大-明治安田生命を経て18年ドラフト8位でヤクルト入団。19年6月24日オリックス戦で初出場。今季推定年俸750万円。175センチ、80キロ。右投げ左打ち。

▽ヤクルト高津監督(吉田成について)「思い切りの良さが、彼の良さ。難しい球を一発で仕留めた。走攻守で一生懸命なのが、すごく伝わってくる。引き続き、頑張ってほしい」