日本ハム栗山英樹監督が、高卒3年目の清宮幸太郎内野手に一塁手での勝負を厳命した。19日、西武との練習試合(メットライフ)3連戦へ向け空路、東京入りした指揮官。オープン戦を通じ「ほとんどの選手は守備位置をはっきりさせた」とし、右肘手術から復帰後、一塁守備に専念している20歳について「(複数ポジションを兼ねて)幅を広げるつもりはない。大勝負だろ」と、一塁のレギュラー中田との真っ向勝負を期待した。

オープン戦で3本塁打を放つなど絶好調の中田と競い合い、ポジションを奪うのは至難の業だが「登山家が見ている景色は、ケーブルカーで登っていても見えない」と、高い壁を自らの力で乗り越えることに意味があると説く。「好調な翔(中田)と並ぶくらい、俺が使わざるを得ない状況を、あいつが作らないといけない」と未完の大器にハッパを掛けた。