セイヤ100%宣言! 阪神木浪聖也内野手(25)が3日、オンライン取材に応じ、昨季のリーグワーストに終わった守備率の改善を誓った。

甲子園で自主練習に参加。居残りでノックを受けるなど守備を重点的に約2時間半、汗を流した。グラウンド外では、同じ遊撃の名手である西武源田の映像を教材に、イメージトレーニング。守備力向上でレギュラーの座を手中に収める。

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完璧な守りで、レギュラーの座は絶対に取りこぼさない。木浪が自主練習期間の強化ポイントを明かした。「100%信用されるような守備はレギュラーを取るために絶対、必要なこと。守備の(練習)時間も多くして、その中でバッティングもレベルアップしないといけない」。1年目の昨季は113試合に出場も、チーム2位の15失策を記録。北條らと遊撃のレギュラーを争う立場で、守備力アップは欠かせない。

同じポジションの名手を参考にする。木浪は昨季、守備機会に対して失策をしなかった数値(守備率)で、リーグの遊撃手ワーストを記録(規定試合到達者)。限られた練習時間の中、グラウンド外では他の選手の守備動画をチェックして勉強中だ。中でも昨季まで2年連続ゴールデングラブ賞を獲得している西武源田は、良き手本としているという。「源田さんのプレーはすごい。自分にはない(動き)。力感がなく、柔らかいプレーですごく魅了される。自分もそうなりたいという気持ちです」。

この日はフリー打撃や内野ノックなどを午前組と一緒にこなし、終了後には個別で再びノックを受けた。打撃と守備の練習比率は「守備の方が多い」とキッパリ。源田らの守備動画も頭に入れながら「そういう感じでやりたいという風に意識しています」。拙守の汚名を返上すべく、白球と向き合っている。

開幕が見えない難しい状況でも、プロとして「今」に全力を注ぐ。自宅でもモチベーションを保つため、道具を持つ時間を作っているという。「野球のことを忘れないように。そういう感覚は絶対、持っていないといけないと思うので」。緊急事態宣言が延長される可能性が高く、先が見えない日々は続く。それでも、レベルアップできる時間と前向きに捉え「自分にできることが今、まだまだあると思うので。それに取り組みたい」。技にさらなる磨きをかける。【奥田隼人】