中日が新型コロナウイルス感染症の対策支援として行っているネットオークション「おうちでチャリティ!」で、根尾昂内野手(20)のサイン入りユニホームがチーム最高値の60万6000円で落札された。選手会と球団が5月1日からヤフー運営のサイト「ヤフオク!」で行っているチャリティー活動で、根尾は12日に「落札額を聞き、ただただ驚いています。落札していただいたユニホームの価値が上がるようにこれからやっていきたい」と球団を通じてコメントした。

活動は新型コロナの対策に当たる医療従事者や経済的に困窮する学生などを支援するもの。地元岐阜県に住む両親がともに医師として地域医療に関わっているだけに、根尾は「自分の家族も医療に携わっていますし、家族の会話の中でも現在の医療現場がとても大変な状況になっていることは聞いています」と語った。

18年に大阪桐蔭で甲子園春夏連覇してドラフト1位で加入した昨年は故障に泣き、1軍出場は終盤の2試合に終わった。開幕1軍を目指した2年目の今季は、キャンプで1軍発進もオープン戦期間終了後に2軍降格。新型コロナの感染拡大で2軍組で自主練習を続ける中、チャリティーで示されたのはやはりファンからの高い期待値だった。

今月いっぱい行う「おうちでチャリティ!」には11日時点で延べ33選手が出品し、落札合計額は534万4162円に達した。今月中の全体練習再開が見えてきた中、選手たちは出品を継続する。根尾も落札を励みに開幕1軍入りへ再挑戦していく。

<落札額ベスト5>

(1)根尾昂内野手=60万6000円

(2)高橋周平内野手=26万3010円

(3)梅津晃大投手=25万6000円

(4)京田陽太内野手=24万7000円

(5)小笠原慎之介投手=24万3100円

※全て直筆サイン入りユニホーム。11日までの落札

◆「おうちでチャリティ! 新型コロナウイルス感染症拡大防止支援オークション!」 中日選手会と球団によるチャリティーオークションで、新型コロナ感染拡大に伴う医療、教育支援、野球を通じた子どもたちの健全な育成活動・振興活動支援を目的とする。収益金は愛知、岐阜、三重の各県や中央共同募金などを通じて、東海3県の新型コロナ感染症対策基金や家族、学生支援などに寄付される。