阪神タイガースの親会社、阪急阪神ホールディングス株式会社が14日、19年度(20年3月期)の決算を発表した。タイガースや宝塚歌劇団などを含むエンタテインメント事業の営業収益は740億2000万円で、前年比4億9800万円(0・7%)減だった。営業利益は、前年比17億4400万円(13・0%)減の116億9500万円。

エンタテインメント事業は、ステージ事業の歌劇事業の各公演が好評で、スポーツ事業も堅調に推移していたという。だが、第4四半期に新型コロナウイルスの影響を受け、減収・減益となった。新型コロナの影響で営業収益はマイナス44億円、営業利益でマイナス30億円とされた。矢野阪神1年目だったタイガースは昨年、3位でクライマックスシリーズに進出。観客動員も前年比5・2%増の309万1335人を記録していた。

また、資料ではグループの業績の今後の見通しについて、新型コロナウイルスの影響が及ぶ期間や程度などによって大きく変動すると考えられ、その状況下で次期の連結業績予想は、影響を合理的に算定することが困難なため未定とされた。業績予想の開示が可能となった時点で速やかに公表する、とされている。