おかわり君は…おなかがすいていた。

西武中村剛也内野手(36)は26日、埼玉・所沢のメットライフドームでの練習を終え、オンライン取材に応じた。3カ月遅れでようやく決まった6月19日開幕のシーズンに向けて「ホームランは、いっぱい打ちたいし、打点もいっぱい稼ぎたいし、だから試合数どうこうよりまあすごく打ちたい」。プロ19年目でこの時期に野球の試合ができないのは初めて。もう、腹ぺこだった。

自主練習期間は選手のみの活動が続いた。源田、木村と一緒に取り組み、普段なら決してやることがない打撃投手も務めた。「衰えないように体の張りとかもキープしながらできたんで、これから実戦に入っていけたら」。外出は所沢での自主練習のときだけ。「プラスになるかというと、そうでもない気はしますけど。終わったときに約2カ月間がプラスに働いたと言えるぐらいの成績を残したい」。今はとにかくスタンドへ運ぶ快音に飢えている。

自宅では家族と過ごす日々。「勉強を教えられるほど僕、頭よくないし、一緒に日本地図に都道府県を書くのをやっていた。一応全問正解しましたけど」と“全国制覇”を果たしていた。通算415本塁打で現役最多を走るアーチスト。最後は「まあ不安ちゃ不安ですけど、何とかなるんじゃないかなと思っています。テレビ越しで、今年37歳になるんですけど、はつらつとしたプレーを見せられたらと思います」と宣言した。【栗田成芳】