開幕が6月までずれ込んだが、条件はどの球団も同じ。オフの動き、3月、6月の練習試合を総合して、今年の阪神は優勝を狙えるとみる。外国人を補強し、課題の打線は厚みを増した。その中で注目しているのは大山だ。昨年までのスイングは、インサイドアウト過ぎて追っつけ気味だったが、今年はキャンプ時から違った。バットのヘッドがレフト方向に向き、しっかり引っ張れる打ち方になっていた。中軸を打つ打者の怖さが備わってきたと感じた。ポジションを確約される立場ではないが、競争に打ち勝つ力は十分ある。120試合出られれば打率2割8分、20本塁打、85打点はいけるはず。5番に座ってほしいね。

投手のキーマンは藤浪。心身ともにコロナの影響を大きく受けたが、練習試合を見る限り、昨年のようにフォームがバラバラではなかった。球自体は威力がある。反省するところはして、一刻も早い戦列復帰を目指してほしい。

また優勝するために絶対に必要なのが、抑え藤川の踏ん張りだ。3月時点ではまだ調整途上で球も軽い印象だった。しかし、経験豊富なベテランなりの狙いがあったはずで、6月には状態を上げてきた。過酷な夏場をうまく乗り切れば、優勝がぐっと近づく。

ライバルは巨人。大きな補強がなく2位予想としたが、もし鳥谷を獲得してセカンドを守るようだったら、1位に推したかもしれないよ。(日刊スポーツ評論家)

 

<セ・リーグ>

(1)阪神(2)巨人(3)DeNA(4)広島(5)中日(6)ヤクルト

<パ・リーグ>

(1)ソフトバンク(2)西武(3)ロッテ(4)日本ハム(5)オリックス(6)楽天