#開幕を待ちわびたファンへ-。19日にセ・パ両リーグが開幕。異例のシーズンのスタートダッシュを決めるのは、どこか。鍵を握る開幕ローテーションと各ポジションのスタメンを各球団担当記者が予想した。

開幕延期で、選手層は明らかに底上げされた。ルーキー福田光の思い切りの良さ、6月に支配下登録された和田の俊足は、攻撃のバリエーションを増やしそうだ。ルーキー捕手の佐藤も、ここに来て本塁打量産で評価が急騰している。

2月中旬に対外試合が始まって以降、本命野手9人がそろってスタメンに名を連ねられない状況が続いた。開幕直前にようやく、福田秀-角中-荻野の上位打線が固まった。昨年同様、臨機応変にオーダーを組み替えながら、シーズンを進めることになりそうだ。

投手陣では、プロ2年目の小島が好調だ。延期のブランクを感じさせないほど球威、制球も良く、先発左腕として期待される。先発の石川や美馬、ストッパーの益田が練習試合で失点するケースが目立ったのが、開幕への不安要素だ。

井口監督にとってうれしい悩みなのが、中継ぎ陣の好調ぶり。直球が強い石崎、スライダーのいい東條のサイドスロー2枚に、速球で押す小野、適度に荒れる東妻、球が動く田中と、日本人右腕だけでも多士済々。先発陣が球数を稼げないシーズン序盤、貴重な働きぶりが期待される。【ロッテ担当=金子真仁】