阪神藤川球児投手(39)が、雪辱の今季初セーブを挙げた。2点リードの9回裏、満を持して登板。先頭ソトへの四球後、オースティンに三遊間を破られ無死一、二塁。そこから2死満塁を招くも、代打・楠本を左飛に取り、連敗を3で止めた。阪神史上初となる40歳シーズンでのセーブをマークし、日米通算250セーブまで残り6に迫った。

2死一、三塁から、あと1アウトが遠かった。宮崎への死球で2死満塁。のしかかるピンチを、力と意地ではねのけた。「自分も1回失敗して、チームが苦しい中で、なんとか勝てたことがよかったです」。藤川の表情が、やっと緩んだ。

25日のヤクルト戦(神宮)。1点リードの9回に西浦に逆転サヨナラ3ランを浴び、チームの2カード連続負け越しを招いた。「絶対にやり返します」と雪辱を誓い、相手チームは違っても1試合でやり返した。

12日の練習試合・オリックス戦の練習開始前。京セラドーム大阪三塁側ベンチ前で、藤川は投手陣に「ボーアとマルテはバント処理に戸惑うところがあるから、ちゃんとフォローしていこう」と伝えた。助っ人投手だけではなく、野手にも配慮する。チームを1つにするための心遣いだ。

この日は伊藤和の初勝利も守りきった。矢野監督が「最後、踏ん張れたのは大きい。あそこで踏ん張れたからこそ、明日から落ち着いて全体的に野球をやれる」と喜んだ逆転勝利。球児で勝ち試合を締める。その形が戻ってきた。「球場でファンの方々の声援に支えてもらって自分たちが力を出せるということを、強く感じています。この状況が続きますが、1試合1試合しっかり集中して投げていきます」と約束した藤川。ファンが球場に戻る日まで、勝利を支えるセーブを積み重ねる。【堀まどか】